ボルベール 帰郷
15歳の一人娘が、性的暴行を加えようとした父を殺害。娘の将来を案じたライムンダは、その死体を廃業したレストランに隠す。恐ろしい秘密に頭を悩ますライムンダを、さらに困惑させたのは、確執を抱えたまま火事で死んだはずの母が、生きているという噂があった。
2006年のカンヌ国際映画祭でペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ロラ・ドゥエニャス、チュス・ランプレアベ、ヨアンナ・コボ、ブランカ・ポルティージョ
が女優賞を受賞。
- 公開日
- 2007年6月30日(土)
- 監督
- ペドロ・アルモドバル
- 脚本
- ペドロ・アルモドバル
- 撮影
- ホセ・ルイス・アルカイネ
- 音楽
- アルベルト・イグレシアス
- 製作年
- 2006
- 製作国
- スペイン
- 原題
- VOLVER
- 上映時間
- 121
- INTRODUCTION
- 生前の母と分かり合えなかった思い出を持つライムンダは、いつしか母親の面影を見る。彼女の前に現れた母には、衝撃的な秘密があった。『オール・アバウト・マイ・マザー』でアカデミー賞最優秀外国語映画賞、『トーク・トゥ・ハー』で同賞最優秀脚本賞を受賞した名匠ペドロ・アルモドバル監督が描く待望の最新作。本作は、2006年度カンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞、最優秀脚本賞受賞、ヨーロッパ映画祭ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞、外国語賞など最多5部門受賞。主人公ライムンダには、本年度のアカデミー賞主演女優賞ノミネート他、数多くの賞を受賞しているペネロペ・クルス。 母親イレネには、「神経衰弱ぎりぎりの女たち」でゴヤ賞、ヨーロッパ映画賞主演女優賞受賞のカルメン・マウラ。姉のソーレには「海を飛ぶ夢」でゴヤ賞最優秀女優賞受賞のロラ・ドゥエニャス。ライムンダの娘には、最も注目されている新人ヨハンア・コパがキャスティングされた。
- STORY
- ライムンダは、失業中の夫と15才の娘を持つ母親として家計を支えている。気性は激しいがたくましく生活しているのだ。ある日、実の父親でないことを言いながら、娘のパウラに夫が関係を迫ってきたため、パウラは彼を刺殺してしまった。ライムンダは気丈にも、夫の死体をひとまず冷凍庫に隠した。その同じ日、ライムンダの叔母も亡くなった。叔母の葬儀のため帰郷したライムンダの妹ソーレは、亡くなった母親の姿を見かけたという噂を耳にする。家に帰ったソーレは、車のトランクを開ける。そこには、にこやかに微笑む亡くなったはずの母親が現れたのだ。突然の再会に戸惑いながら、ソーレは母親と一緒に暮らしはじめるのだった。このことをライムンダに伝えられずにいるソーレ。ある日、ソーレの家を訪ねたライムンダは、懐かしい母の匂いを感じるのだった。ベッドの下に隠れていた母親は、かつて心を閉ざしたまま別れたライムンダの前に出る勇気がなかった。ライムンダのパーティの日に母との再会。ライムンダの秘密と、さらに母の衝撃的な秘密が明かされるのだった。
- CASTING
- ●ペネロペ・クルス 1974年4月28日生まれ。スペイン出身。92年「ハモンハモン」で映画デビュー。98年「美しき虜」でゴヤ賞主演女優賞受賞。主な出演作は、「ベルエポック」(92)、「オープン・ユア・アイズ」(97)、「オール・アバウト・マイ・マザー」(98)、「バニラ・スカイ」(01)、「コレリ大尉のマンドリン」(01)、「赤いアモーレ」(04)、「トリコロールに燃えて」(04)、「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」(05)など。 ●カルメン・マウラ 1945年9月15日生まれ。スペイン出身。87年「神経衰弱ぎりぎりの女たち」でゴヤ賞、ヨーロッパ映画賞主演女優賞受賞。主な出演作は、「バチ当たりの修道院の最後」(83)、「欲望の法則」(87)、「歌姫カルメーラ」(90)、「みんなのしあわせ」(00)など。 ●ロラ・ドゥエニャス 1971年10月6日生まれ。98年「メンサカ」で映画デビューし、トゥールーズ・フェステイバル最優秀女優賞受賞。04年「海を飛ぶ夢」でゴヤ賞最優秀女優賞受賞。主な出演作は「友人の事情」(00)、「靴に恋して」(02)、「トーク・トゥ・ハー(02)など。 ●フランカ・ポルティロ 1985年1月12日生まれ。スペイン出身。04年「El septimo dia」でスペイン映画作家協会最優秀新人賞候補。注目の若手女優。
- 映倫
- 99
- 配給会社
- 20世紀フォックス映画